手づつみちらしについて

創業の味に新たな価値を加え、食卓に笑顔を届けたい

甘めのシャリ。甘辛く炊いた椎茸。昆布とかつおの出汁を加え、一枚ずつ手焼きした錦糸玉子。京都・二条城東に1960年から店を構える当店のちらし寿司は、創業当初から味を受け継いできた看板商品です。(写真:当店のちらし寿司・一例)

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見た目が華やかなちらし寿司は、ひな祭りをはじめ様々なお祝いの席で愛されてきました。しかし食文化が多様化するなかで、ちらし寿司の存在は少し遠いものになりつつあるように感じます。

伝統的な京寿司のひとつであるちらし寿司を、現代の食習慣・食卓シーンにあわせ新しい価値を加えて提案したいという当店三代目の想いから、「手づつみちらし」は生まれました。

具を中に入れて玉子で包み、片手でも食べられる2~3口サイズの俵型にすることで少人数でも取り分けやすく、さらに急速冷凍することで必要なときに電子レンジで解凍するだけで手軽に食べらる商品に仕立てました。

創業からの味のこだわりはそのままに、ワンハンドサイズで味が楽しめ、解凍後もおいしく味わえるよう具の大きさやボリュームを工夫しています。

「手づつみちらし」を囲む食卓に笑顔があふれることを願い、一つずつ手包みしてお届けします。

 

【創業からのこだわり】

甘めのシャリ

江戸前寿司は「ネタを食わせる」、関西の寿司は「シャリを食わせる」とも言われるように、関西の寿司はシャリが大きめ、味付けは甘めの傾向にあります。当店のシャリも、シャリだけで食べてもおいしいと感じられるような甘めの味付けに仕上げており、特に、玉子や椎茸、海老、穴子などちらし寿司の具材との相性はぴったりです。

味がしみ込んだ椎茸

ちらし寿司に欠かせない甘辛い椎茸。肉厚のどんこ椎茸を炊いて味をしっかりしみ込ませています。傘の部分はちらし寿司に乗せる具に、硬く歯ごたえのある軸の部分は粗くみじん切りにしてシャリと混ぜ合わせる中具に、と使い分けています。

手焼きの玉子焼き

シャリの上にたっぷりと乗ったふわふわの錦糸玉子が当店のちらし寿司の魅力。錦糸玉子は一枚ずつ手焼きし千切りしています。「手づつみちらし」の玉子は、冷凍・解凍してもおいしく食べられるよう、しっとり感が増すように鰹と昆布で取った出汁と卵の配合に工夫を加えています。